DCDとは?運用初心者の疑問

運用投資のDCD

バンカーと取引を始める際、勧められた方も多いのではないでしょうか?外貨建て資産を運用する前にセールスから「とりあえずDCDやりましょうか」と・・・。もしくは、ネット証券でもDCDとは言いませんが、商品として提供しているところも多いです。

DCDとは?

DCD(Dual currency deposit)二重通貨預金の略です。円をドルに変える時、1ドル100円だとして普通に1万円交換すると100ドルになりますが、DCDの場合、円高になった時の為替損益とドルに変えれない事を許容する代わりに、手数料(利息)を得られる取引です。

と言っても非常に分かりにくいですよね。順を追って想定ケースにて説明していきます。全て米ドル円の相対で考えていきましょう。

DCDの条件

Aさんが1ドル100円の時に、「ドルに変えたいな~。でも、今変えなくてもいいし、変えてもいいし。ボラティリティーも低いしな~」と言った状態の時にDCDをやるとします。

DCDの変換点、つまりは、設定レートを決めるとその期間の利息が決まります。逆に3%ぐらい利息がもらえればいいなと考えれば、その利息が付く設定レートが分かります。但し、オプションの取引なので価格が付かない場合もあります。当たり前ですが。利息100%欲しいと言っても、そんなの成り立ちませんし。

例えば、2週間のDCDで現在、1ドル100円。設定レートを99円だとします。この時、利息は3%です。1,000万円を投資します。そうすると商品としては、下記のようなDCDになります。

期間:2週間

金額:1,000万円

参照レート:1ドル100円(契約時)

設定レート:1ドル99円(判定時)

利息:3%

判定レートより円高の場合

さて、Aさんは、ドキドキしながら2週間を待ちました。途中で為替は上下します。101円まで行ったり、98円まで行ったりと。

今回のDCDでは、判定レートが99円です。これよりも円高の場合、例えば、極端な結果として90円の円高になってしまったとしましょう。そうです。コロナです。運が悪いと2週間で10円動きます。

この場合、DCDの契約に基づき、全額ドルに変わって戻ってきます。DCDで2週間運用した結果が下記です。

利息:10,000,000×3%÷365日×14日=11,500円

投資額:10,000,000円÷1ドル99円=101,010 USD

このように判定レートが99円で99円より円高になった場合、二重通貨預金である為、円がドルで戻ってきます。円建て口座に11,500円が利息として払われ、ドル建て口座に101,010ドルが払い込まれます。

ここで考えなければいけないのが、もし判定日に普通に為替取引を行っていた場合を考えてみると

10,000,000円÷1ドル90円=111,111 USD

となり、DCDと比較すると10,000ドル。つまり、約90万円ほど損した状態になります。99円以下の円高の権利を放棄し、利息を得る事としたため、このようになります。今回のレートでは、ストライクレートから9円も差があるので大きく見えますが、投資金額が大きい場合でも1円だけで何百万となります。

この時に「やっぱりもう少し待っとけばよかったかな」と思ったりしますが、1ドル100円の時にストレートで為替取引するよりはマシだったか。と思える取引だと考えられる状況でDCDを使いたいですね。

判定レートより円安だった場合

次に判定レートが大幅に円安で1ドル110円だったとしましょう。

利息:10,000,000×3%÷365日×14日=11,500円

投資額:10,000,000円(ドル転なし)

このような結果となり、投資額はそのまま10,000,000円で戻ってきて、2週間で11,500円の利息を稼いで終わりになります。

この時、どうしてもドルが必要であった場合、既に為替相場は、1ドル110円になってしまったので、100円の時と比べて1ドルあたり10円の損失と考える事もできます。つまり、「1ドル100円で買えてたのに、DCDをやったばかりに1ドル110円で買わなければいけなくなった」と言う事です。

ドルが必要でなければ、このまま円で持って円建て資産に投資すれば良いでしょう。でも、ドルがどうしても必要なら・・・・・110円で買わなければなりません。もしくは、もう1回DCDでやりますか?次は、115円になるかもしれませんね・・・。

 

DCDのメリットとデメリット

DCDのメリット

どうでしょうか。デメリットしか思い浮かばないですよね・・・。基本的には、輸出入業者がある一定の未来の為替を担保し、経営をなるべく平準化する為に使いますので、投資家がこれを使うメリットってどこなんだろうと、素人ながら考えていました。

でも、考えれば考えるほど、バンカーの手数料を払う為にやってあげている感じがしてしまいますね。ネットバンクのDCDは、数十万から出来ますがそれ以外のバンキングや証券は、1,000万~2,000万が最低投資額になります。バンカーは、1回で数十万稼ぎますから「とりあえずこれで」となりやすいわけですね。

円転する際に

基本的に判定レートが相場から離れると利息が付かなくなります。例えば、1ドル100円で変えたけど、今は1ドル90円。今は、絶対に円転したくない。と言う場合、DCDをやろうにも利息が付きませんので、指値で為替取引予約をしておくか定期預金に回すか、商品を買うか。何れかになってしまいます。

でも、今98円ぐらいでボラも低いし、DCDで遊んどくか。となれば、100円を判定レートにしておき、少々のクーポンを得ながら、円転するまでDCDをやる。と言う手もあります。

但し、この場合も1ドル105円になってしまった場合、5円×保有ドルを逃す事になります・・・。ただ、未来は分かりません。クーポンもらえてラッキーと最初からマインドセット出来るのであれば、メリットがありそうです。

ドル転する際に

ちょっとドル転は、考えられないですね。タイミング的に。だって、ドル建てで投資しようとしている時に、利息の額って微々たるもんなんですよね。投資額1億の年率3%で300万。これをDCDで1か月だとしても、12分の1の1か月だとしたら、約25万です。

これに対して1億円って100万ドルだとしたら、1円値が動いたら100万円損するわけです。リスクの割に利息が少なくないですか?こっちは、レートに対して値が動けば、ほぼ底抜けのリスクがあるのに対して、利息なんて大したことないですよね。

 

運用におけるDCDの結局

う~ん。どうでしょう。Mrもビックリです。なかなかリスクが高い割に、実入りが少ない。と考えています。DCDのせいで、本来の投資先タイミングがずれてしまう事もリスクとしてあるので、バンカーとの付き合いで良いと思うなら、やっても良いと思います。接待ですね:)

為替や利息で遊びたいのであれば、FXと定期預金のが良いかなと。

でももし、「この点で優れているから、こういったシーンでは、絶大な威力を発揮する!」みたいなスキームがあればお教えください。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA