【LQD】iシェアーズ iBoxx USD投資適格社債ETFとは?

※数値は、2020年6月30日時点のものです

SPYD

社債のトータルでのデフォルト率が数%~十数%あるものの、寄せ集めであれば個人投資家なら企業のデフォルトは、基準価格に下落圧力がかかるものの平時であれば、気にするところでは無いかもしれません。通常、社債と言えば1億や数千万単位での購入が主ですが、わずか1万円弱から市場の適格社債が買えるのは魅力的です。数あるドル建て社債ETFの中でiシェアーズ iBoxx USD投資適格社債 ETF(LQD)とは、どんなものか見ていきたいと思います。

LQDとは?

iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF(iShares iBoxx $ Inv Grade Corporate Bond ETF)はMarkit iBoxx USD Liquid Investment Grade Index (同指数) 投資成果を目指すファンドである。同指数はルールズベースド型の指数で、ドル建ての売却可能の米国流動投資適格社債を含む。同インデックスは、大、中及び小時価総額の企業を含むことができ、消費者サービス、石油・ガス、金融及びその他のセクターに投資する。同指数のコンポーネント及びこれらのコンポーネントが代表する特定産業の程度は時間の経過とともに変更する可能性がある。同インデックスはMarkit iBoxx USD Corporate Bond Indexのサブセットである。同ファンドは一般的に少なくとも90%資産を同指数の証券、並びに95%を投資適格社債に投資する。同ファンドの投資顧問はBlackRock Fund Advisorsである。

 

分配回数・利回り

分配回数:年12回(毎月)

分配利回り:3.04%

一般的に社債と言えば年2回の利払が基本です。LQDでは、毎月利払が行われます。債券系全般でそうですが、毎月利払型が多いのも特徴。このぐらいの水準だと個別で社債を買うのと同じぐらいなので、特別思い入れがある社債を数千万~数億買うよりも、リスク分散出来るかもしれません。

 

経費率(手数料)

0.14%

社債ETFにしては、ちょっと高いかなと言う印象です。ETFではない、個別企業の社債であれば毎年手数料が取られる事はありません。購入時と売却時に証券会社側がスプレッドを取ります。例えば、誰かが100ドルで売りたい社債があった場合、それを顧客に102ドルで売れば右から左に流すだけで手数料が取れますので、この方法で証券会社は稼ぎます。もしくは、証券会社が保有している社債を投資家に売ってしまう方法もあります。新規発行時に大量に証券会社が社債を購入。それを投資家に売りつけるタイプです。これは購入時ですが売却時も同様です。市場向けに取引を成立させるか、証券会社が買い取るか。いずれかになります。

この差が往復で1%なのか2%なのか4%なのかは、バンカーや証券会社によって違います。仮に往復で4%であると考えた場合、保有期間4年で売却すれば年あたり1%になります。そうすると、今回のLQDの手数料0.14%は、ETF同士で比較すると割高かもしれませんが、通常の社債取引で考えると割安と言えるかもしれません。

基準価格の推移

LQDのチャート

コロナショックでずどんと105USDまで下落した時は、明らかな買い場でしたがすぐ120USD以上に戻しました。ここは、さすが債券と言ったところでしょうか。105USDでの利回りは、4%を優に超えておりLQDの買い増しには持って来いでしたね。商品的にそんなに値動きするものでもないのですが、売却しようとしたタイミングでの損失を考えると、投資するなら出口戦略として売却期間を1~3年ぐらいの幅であらかじめ決めておいたほうが良いかもしれません。

2020年6月13日時点で1,300万口をFRBが保有していることが判明しました。

LQD1年チャート

いつから買い増していったのか情報が出ていませんが、運用を発表し始めた5月12日ごろと考えられています。ちょうどLQDの価格がリバウンド後、勢いを失いじりじり下げていたところで発表。その後、緩やかに上昇しています。もう、このチャートも社債や債券も何の役にも立ちません笑。FRBが買ったら次も買うのか?という話になりますので、次の〇〇ショックの時に救済があるかと言えばそうではない。ただ、リバウンドで株式よりは「一旦戻るのが速かった」としか言えなそうです。

上位構成銘柄

銘柄名 保有比率(%) 業種 クーポン(%)
BLK CSH FND TREASURY SL AGENCY 0.94 キャッシュ、デリバティブ等 0.19
GE CAPITAL INTERNATIONAL FUNDING C 0.32 金融法人 4.42
ANHEUSER-BUSCH COMPANIES LLC 0.32 非景気循環間消費 4.9
MICROSOFT CORPORATION 0.3 テクノロジー 2.52
CVS HEALTH CORP 0.3 非景気循環間消費 5.05
CVS HEALTH CORP 0.29 非景気循環間消費 4.3
GOLDMAN SACHS GROUP INC 0.23 銀行業 6.75
T-MOBILE USA INC 144A 0.22 通信 3.88

1つの社債で1%を超える事もなく、上位10位ですら0.2~3%程度ですので10社倒産しても、基準価格に与える影響は2%程度ですから実際の倒産企業への社債影響というより、市場金利や株式への資金流入度合などによりそうです。ちなみに利息部分を見ると4%だったり6%のものがありますが、個別社債に投資するということはこのぐらいの利回りが取れる代わりに、リスクがかなり高いとも言えます。

社債格付け

騰落率

LQD騰落率
LQDは、ほぼ社債のみで構成されていますが、どの段階でもトータルリターンでプラスです。コロナショックを挟んでもプラスですので、債券ジャンルの社債ETFとしては、検討銘柄の1つとしてLQDが入るかなと思われます。5年リターンでも平均6%ですので十分ですね。

LQDとVCLTの比較チャート

LQDとVCLTの比較チャート

緑線:【LQD】iシェアーズ iBoxx USD
オレンジ線:【VCLT】バンガード米国長期社債ETF

社債ETFなら社債ETFと比較してみよう。ということで直近調べ終わった、VCLTの社債銘柄と10年の比較チャートを並べてみました。見てお分かりの通り、VCLTは下げる時に下げがきついのですが、上昇局面でしっかり上がる債権を組み入れているか売買している可能性が高いです。今回解説しているLQDは、緑線ですからボラティリティが少ない代わりにトータルリターンも少ない印象です。どちらの社債をポートフォリオに入れるのかは、人それぞれかと思いますので、ポートフォリオに応じてどちらの社債ETFも選択肢には出てくるかと思います。

LQDのまとめ

資産ポートフォリオには、大きく株式・債券・不動産・商品などがありますが、今回のLQDは、債券の中の「社債」にあたります。社債以外には、国債も含まれますが社債8割、国債2割。全部社債など人それぞれの戦略に応じて決める形にはなるかと思います。LQDもVCLTもどちらもトータルリターンがマイナスになるような変なETFではないので、大きく失敗しない商品と言えそうです。買い場を間違えて、高値でつかんだとしても利回りを得ることができますし、売る必要がでてくればプラスリターンのところまで気長に待てばいいわけです。コロナショック時でも急速に価格が戻りましたので、しっかり債券としての役割を果たせる債券ETFと言えそうです。

 

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