NISAはやるべきか?~Vol.9~

今更NISAか。と思ってしまうのですが、もしかしたら20代や30代ではやっていない人が多いかもしれないなと思い、一応NISAについても書いておこうと思います。NISAに関しては、定期的に制度内容が変わったりするので、NISA口座開設の前に金融庁のホームページを確認することをお勧め致します。この記事で扱うNISAは、積立NISAではなく一般NISAになります。お子さん分に関しては、ジュニアNISAをやるなら今なわけでご紹介しております。

NISAとは?

NISAとは、Nippon Individual Savings Accountの略でなんでニッポンなのよと突っ込みたくなりますが、JapanでJISAだと時差とか他の意味もあるのでニッポンだからニーサでいいんじゃんみたいな、日本放送協会(NHK)的な匂いもしますし、らしい呼び名となっています。

NISAは2014年1月よりスタートし、NISA専用口座を証券会社などで開設し、その口座で決められた内容で取引することで、売買益などのキャピタルゲインや配当・利子などのインカムゲインが非課税になる制度です。よって、普通の証券口座で運用するよりも節税効果が大きいというメリットがあります。節税効果があるということは、リターンが大きくなります。

但し、NISA口座で取引して損失が出たとしても他の所得やNISA口座内で損益通算が出来ないので注意が必要です。つまり、損したら救済されずに損は損と言う事に。よって、長期投資が前提で絶対リターンを考慮しながら、銘柄選定する必要があります。

投資対象は、国内や国外の株・FTF・投資信託などの一部に投資可能ですので、NISAは長期を考えた銘柄選びが重要になります。

NISAで取引できる金融商品

一般NISAの条件や金額

利用できる方 日本居住者で20歳以上(口座を開設する年の1月1日現在)
非課税対象 株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益
口座開設可能数 1人1口座(原則1年単位でも変更可。但し、めんどい)
非課税投資枠 新規投資額で毎年120万円が上限(非課税投資枠は最大600万円)
非課税期間 最長5年間(期間終了後、新たな非課税投資枠への移管(ロールオーバー)による継続保有が可能)
投資可能期間 2014年~2023年

投資期間が2023年となっていますが、前年の2022年ぐらいにNISAについてどうするか決定されると思います。NISAが延長されるか、積立NISAに制度が一本化されるか。仮に延長になった場合、投資可能期間が延長され最大枠も5年分600万となる可能性が高い。また、積立NISAに1本化されたとしても、これまでの仕組みで運用していたNISAは、2023年分を2027年の5年間非課税期間として運用が可能です。

よって、NISAの制度がどちらに転ぶにせよ積立NISAもありますが、現時点でNISAをやっていないけども300万ぐらいの投資可能資金があればNISAのほうが有利である可能性があります。と言うのも年間120万円が限度なので、資産を増やすことが出来れば非課税枠が大きいほうが節税効果が高いからです。直近コロナショックで2番底も騒がれていますし、この後に2021年~2022年とレンジ相場になるのではないか。などの話も出ますがNISAでは1つ~3つぐらいに投資し、あとは待つしかできない仕組みなのでリスクを把握しつつ、個人的には使うべき制度ではないかなと考えています。

NISAのデメリット

ここで1つNISAのデメリットを開設しておきます。2023年でNISAが終わる予定であると書きましたが、もし本当に終了になってしまった場合、2023年投資分から5年後の2027年までで非課税期間が終わってしまいます。

どういう事かと言うと年間120万円投資しますが、ロールオーバーする限り5年以降の6年でも7年でも場合によっては、枠次第で保有することが出来ました。つまり、長期投資ではなく中期投資として考えななければならないという事です。

場合によっては、短期です。年間枠120万円をぶっこむタイミングを年間で計り、ここぞの時に全額投資。10%のキャピタルゲインで利確する。と言うルールであれば機械的に利確。これで年間NISA額を消費することが出来ます。

調子が悪ければ2年目、3年目、4年目、5年目と持てるわけですが、そもそも短期売買の商品と中期、長期の商品選定が異なるので商品に関してはよく検討する必要がありますね。5年間の概念とロールオーバーの概念は、金融庁HPにある下記の図が分かりやすいです。

NISA投資可能期間(平成26年~平成35年)

 

一般NISAのおすすめ投資法

2023年でNISA制度が終了してしまうことを前提に書いています。もし、2023年以降もNISA制度が積立NISAに1本化されなかった場合でも考え方としては有効ではあります。コロナのこの局面でどうNISAを使うか。

短期のキャピタルゲイン狙い

今は、2020年6月7日。これまで爆上げが続き、来週12日にメジャーSQが控えていますので、それを境に爆上げするのか爆下げするのか見どころがある状態です。こういったイベントがあれば分かりやすいですが、平時であれば短期のキャピタルゲイン狙いは、正直難しいと思います。「値上がりを狙って何かを買おう」と考えることですね。

特にNISAをこれまでやっていなかった人は、相場や商品も見ていない可能性が高いですから、短期で利益を上げて買い戻して非課税で利益を得ようとは考えないほうが良いかもしれません。よって、短期のキャピタルゲイン狙いは、ある程度相場で痛い目も見て運用、勉強している人向けかなと思います。

中期のインカム・キャピタル狙い

1~3年ぐらいで考えた場合、配当や利払がある商品で値段は下がらないか変わらなくてインカムが入ってくれば成功。と見なす手法です。現状だとコロナで不良債権がどうなるか分かりませんが、戻りが遅い銀行株で配当の4~5%を狙ったとすると、利回りを得つつもしかしたら1~3年の間に価格が上がるかもしれないという投資が可能かもしれません。

もう値段が上がってしまった一部のREITであっても配当が4%ぐらい出る物流REITなどもありますし、国内需要で賄えるホテルREITも4%ぐらいならいけそうです。

さらにまだ直後の高値を更新していないS&P500の投資信託も利回りが内部で再投資だったり年1回などでも、1.5%~2%ぐらい期待できますので、中期で狙えそうです。

配当や利息も少しあって、数年で伸びそうだな。と思う指数や投資信託、ETF、REIT、個別株を狙う手法になります。

長期のインカム・キャピタル狙い

長期を考えた場合は、金融庁ホームページの下記の図が参考になります。

ケース1ケース2

これは、長期での投資を考えて非課税期間が終わった後に、課税口座へ流した場合どうなるのか?を理解するのに必要な図です。課税口座へ移動する前に購入時より価格が上がっていれば良いのですが、下がっている場合は多少不利になります。

それがケース2の場合ですね。買ったのが120万、5年過ぎて課税口座に戻った時が100万円。このあとに価格が130万円に戻ってもあがり分30万円に課税されてしまいます。この事から何が言えるかと言うとNISAで購入した商品で3年目~4年目ぐらにドーンと下がってしまった場合、戻りを待つより損切りして、他の銘柄を普通に買ったほうが税制的にも投資的にも良いという事です。但し、コロナショックのように数か月で元に戻す事例も発生しているので、何が原因で下落したのかを見極める必要はあります。

長期保有が前提でのNISA投資であれば、NISA終了後もホールドしている前提になるので、特にNISAを考慮せず、普通に5年以上の長期保有だったらどの銘柄を買うかな?と検討し、120万円分をNISAで購入するイメージに近いかなと思われます。但し、前述の通り課税口座へ戻った時の価格が重要なので、損切ポイントがあるというのは前提として考えておく必要があるとは思います。

長期投資なので指数投資をしても良いですし、インカムベースで考えても良さそうです。

一般NISAで分散投資は必要か?

持っている総資産で変わると思われます。例えば、1,000万持っておりそのうち120万円をNISAで使おうと考えた場合、現物個別株か株式指数に投資すると思われます。キャピタル狙いでその分、上がった時の税金が大きいからです。そこをゼロにする事で大きなメリットがあります。

反面、投資可能額が200万円でそのうちNISAに120万円を投資する場合、分散投資をどうするのか?と言う疑問が出てくるケースもあります。最終的には、年齢にもよりますし投資目的によっても異なりますが、株と債券(社債、国債)、REIT程度の3つへ分散が限界かなと。

例えば、株50、債券25、REIT25だとして運用スタート。翌年のNISAにおいては、このバランスが崩れるのでそれを補正、つまりリバランスする目的で割合を変更。その翌年もリバランスで割合を変更して買付。こういったことが出来るなら分散投資が有効です。

管理できる。リバランスできるなら分散投資をしましょう。でも、それが面倒だったり、市況を見てここ数年は上げ相場だと判断したら株一本などでも良いと思われます。ご自身の投資スタイルと市況、資産、目的に応じて分散投資をしていくのが良さそうです。

NISA口座の開設について

これに関しては、個人的には証券会社でのNISA口座一択かなと考えています。何故なら下記のように開設可能なところはたくさんあるのですが、

NISAを取り扱っている金融機関(平成28年3月時点)

NISAで買うのは、証券です。口座保有に手数料がかかる場合もありますし、商品ラインナップが少ない場合もあります。大手のネット証券でNISA口座を開設する以外、ちょっと考えられませんね。もし、「証券会社よりここのほうが絶対いいよ」と言うのがあれば教えてください。

 

一般NISAのまとめ

アーリーリタイアやFIREを目指す際に、使える節税策はどんどん使うのが王道です。この一般NISAも同様で年間新規投資額が120万円以内に収まっていれば、全額一般NISAで非課税で運用することが可能ですので、正直使わない手はありません。

逆に年間新規投資額が120万円以上であっても、一部を一般NISAで運用する事が出来ますから、使わないって本当にあり得ないぐらいだったりします。一般NISAの金融庁的なルールを把握した上で、自分なりの一般NISA運用ルールも策定しておいたほうが良いでしょう。

普通の課税口座の運用と一般NISA口座での運用は、戦略に違いが出てしまいますので、必ず事前にまとめた上でその投資方針に則り、それぞれ運用していくことが非常に大事だと思います。

 

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