【VCLT】バンガード米国長期社債ETFとは?

※数値は、2020年6月15日時点のものです

やってきました!ポートフォリオ構成における株式・債券・不動産・商品のうち「債券」ジャンルに分類される米国上場ETF。しばらく株式ばっかり調べていたので「結局、大型グロースが時価総額大きいのだから、それが成長すれば成長する」と言う半ば諦めの境地に至ってしまい、ベンチャーや小型大化け株への触手がそがれていたところでした。

さて、今回はなんとなく私が持っている債券ETFから調べてみようとVCLTになりました。この銘柄、バンガードが出している社債シリーズで長期・中期・短期とあってそれぞれある程度、長期金利の影響を受けます。そして、長期であれば利回りが高い(デフォルト数が増える)ということになります。

VCLTとは?

バンガード・米国長期社債ETF(VANGUARD LONG-TERM CORPORATE BOND ETF )は、ブルームバーグ・バークレイズ米国社債(10年超)インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す。米国の投資適格長期社債市場への分散したエクスポージャーを提供する。当インデックスは、工業、公共事業、金融業の企業が発行する米ドル建て課税対象固定利付投資適格債券のうち、残存期間が10年超のもののパフォーマンスを測定する指数である。

投資適格社債ですのでBBB格付け。一歩間違えればハイイールド・ジャンク債になります。昨今、お金じゃぶじゃぶ融資でジャンク間際の社債が大量に増えました。私が持っているソフトバンクグループ外貨建て社債の暴落もそれです。最大のリスクは、その企業がデフォルトすることです。社債の元本と利息が無くなります。ただ、これは株式も同じことです。株式も倒産すれば紙切れ=ゼロになりますので、その企業の株を持っていようが社債を持っていようがその企業が倒産すればなくなります。社債は、値動きが少なくなりある程度、安定している代わりに少ない利幅の利息がリターンになります。これが株だと20%、50%、100%などと増えたりしますから、リスクリターン的には釣り合っていると言えます。

 

分配回数・利回り

分配回数:毎月

分配利回り:3.65%

どうでしょうか?私が個別の社債10社分ぐらいを保有していますが、なかなかここまでの利回りって出ないです。格付けがAやAAなどに至っては、1%とか2%とかがザラの中、相当にBBBクラスが大量に入っていそうな雰囲気はあります。それよりも債券ジャンルではなく、米国株式ETF高配当ランキング(上場株式編)で調べた通り、VCLTも利回りと言う観点では負けておらず、毎月分配ですので好きな人もっと増えてもいいんじゃないかな~と個人的には思います。

 

経費率

0.05%

経費率も高いわけではありません。実際に個別社債を買おうとすると、証券会社の手数料が取られます。買付手数料と債券価格の上乗せ。ダブルで取っているところも多く、合わせて1%は絶対に越えてきます。但し、1億単位とか10億とか、そのぐらいで社債を買う方は別にして1%切るよと言う証券会社ありましたらこっそりお教えください・・・。

で、買付手数料や売却手数料を考えても年間経費率0.05%ですから、20年持ったところでようやく社債1つ1往復分のコストと言う事で、これは確実に安いと言えます。体感値で社債詰め合わせがこれは安いと思います。

 

 

基準価格の推移

VCLTチャート

2年の週足チャートです。VCLTは、社債ですのでジャンル的には債券です。つまり、キャピタルゲインよりもインカムゲインをベースにしているのが基本的な投資方法です。但し、個別社債に投資していて思うのは、償還・最後まで持ちません。途中で売りますよね必ず。新発債で買えばほぼ社債売って利益出せますし。

大きな流れとしては、アップルショックで基準価格としては約6%の下落でした。そして、コロナショックでは、27%の下落。下落幅に関しては、ほぼS&P 500の銘柄3種類を比較(IVV・VOO・SPY)でも記載したものと同じぐらい下落しています。コロナショック後も直近の高値は更新していません。但し、ここが債券の特徴でもあるのですが、値戻しに関しては1か月で105ドルまで戻りました。

どういうことかと言うとポートフォリオを組む際に株式、債券、不動産、商品などで分けますが株式の前にコロナでは、債券が戻してきた。と言う事になります。こういった場合、債券の一部を売り、戻りが遅れている株式に投入することで資産の回復を早め、逆に利益を出す戦術。リバランスが可能になります。

 

騰落率

VCLT騰落率

コロナを抱えても、アップルショックを抱えても常にプラスリターンです。再投資後になりますのでトータルリターンでプラスということです。正直、直近5年は変な株式ETFを買うよりもVCLTが優れていると言っても過言ではありません。コロナショックでこの後、景気が3年5年と停滞し、倒産がどんどん増えれば下落する可能性ももちろんありますし、アメリカの市場金利の低下が2年ではなく3年、5年と続けばそれに応じて長期社債利回りも低下する可能性があります。

 

VCLTの上位構成銘柄

GE Capital International Funding Co. Unlimited Co. 0.52000 %
CVS Health Corp. 0.45700 %
Goldman Sachs Group Inc. 0.35700 %
Anheuser-Busch Cos. LLC / Anheuser-Busch InBev World wide Inc. 0.35600 %
Bank of America Corp. 0.30000 %
Verizon Communications Inc. 0.29900 %
Apple Inc. 0.28500 %
AbbVie Inc. 0.27700 %
Microsoft Corp. 0.27600 %
Wells Fargo & Co. 0.27400 %

ゴールドマンサックス、バンクオブアメリカ、アップル、マイクロソフト・・・などの社債が入っています。割合もかなり分散されており1%を超える企業もありません。仮にこの中の1社がぶっ飛んでも、基準価格に1%の影響も与えない可能性が非常に高いです。もしかしたら、BBB格付け。ジャンク債の一歩手前が入ってない可能性もありますね。と、調べてみたところ・・・

10年タームの累積デフォルト率は、米国で約10%です。10年あれば10%がデフォルトするということになります。つまり、一定の保有者と投資金額で運用されているETFと仮定すれば、10年でトータルリターンが10%デフォルトによって減るということになります。それに対するリターンが年率3%であるならば、10年トータルリターンは20%になります。机上の空論では、確実なリターンが望めます。

 

VCLTとS&P500(VOO)の比較

VCLTとVOOの比較チャート

緑線:【VCLT】バンガード米国長期社債ETF
オレンジ線:VOO(S&P500)

コロナでは、全ての資産が暴落しました。ビットコインが代替資産として有効かと思いきや暴落。金も暴落しました。よって、危機時に逆相関する資産は、現代ではなくなってしまったわけですが、「回復」については大きく差が出ていました。弾性力と言えるかもしれません。

直近1年のチャートになりますが、緑線の社債VCLTは、2019年後半伸び悩みました。その分、株へ資金が入りS&P500は上昇しました。で、ここからです。コロナショック時を見てください。株が先に下落します。その後に社債が1週間遅れて下落しています。(チャートが間違っているんですかね汗)

VCLTも30%近く下げましたが戻りが株より早かった。わずかですが社債のほうが早く反発を開始し、いち早く半値戻しも達成しています。これもチャートが間違っているんでしょうか・・・。今、パウエルショックで株が下落しました。この傾向が正しければ、あと数日でVCLTが下げることになります。そこが買い場ということです。逆にVCLTを売って、株を買い増す戦術もあり。ただ、レンジ相場に入るのであれば社債ホールドか・・・難しい相場ですね。実体経済と株式市場が正しく連動し始めると株は下がりますし、デフォルトも増えるでしょうから。

 

おわりに

今回、このブログでは、初めて米国社債ETFを取り上げました。中上級者の方は、ポートフォリオのバックテストなどやられているかと思いますが、コロナで過去の実績が使えない事例があったかと思います。やはり、資産維持段階や増加させる段階でも株式と債券(国債、社債)。最低この2つで分散投資が必要だなと感じました。不動産や商品は、最初のフェースではあまり要らないかなと。伸ばせるだけ先に延ばして、資産を増やすより減らさない段階で分散しはじめたほうが良いかなと。バックテストでもそう思います。

個別社債を買っておきながら思いますが、社債はETFのVCLTでも良かったかも・・・と激しく思います笑。VCLTは、1週間で30%下落して1週間で20%戻しました。例えば、しっかりポートフォリオを組んでいた場合、暴落を横目に債権がリバウンドするタイミングまでしっかり待てるのです。底は、債券が教えてくれます。コロナのケースでは・・・と言う事になりますが。

基準価格に関して10年で言えばVCLTは、最大+20%で最小-5%のレンジでずっと上下しています。よって、天辺で買ってしまうと長期にわたり塩漬けになるリスクがあります。但し、トータルリターンはずっとプラスですので、配当がその間ずっとトータルリターンをサポートし続ける形になります。現時点では、VCLTの価格は高いラインで利回りは低いラインです。

また、これも凄いところなのですが、トータルリターンベースで塩漬けになる期間。つまり、マイナスになっている期間がこれまで10年の中で最大でも1年間です。投資するタイミングが間違っていたとしても1年すればトータルリターンがプラスになると考えて良さそうです。こちらも個人的には、債券ジャンルのETFとして買い要因の1つかなと感じています。

 

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