「友だち幻想」を読んでの個人的な感想

友だち幻想友だち幻想 (ちくまプリマー新書)

本書は、またふらっとAmzonでランキングでも見ている時に、上位に来てたので「なんだろう」と思い購入したのがきっかけ。

よくみると2008年出版とあるではないか。10年以上前だ。まだガラケーの時代。当時のコミュニケーションは、ポケベルとまでは言わないがSMSかプロバイダメールぐらいだったろう。電話はもちろん。

読み進めると著者の洞察の凄さが分かる。10年前にこの視点が出来たのは凄い。今読むと結構当たり前の事が書かれているが、10年前ではおそらくついていけない人が多かったのではないだろうか?

本書に書いている事も「とはいっても」と解釈した時代だろうにと思う事が随所に。

 

内容紹介

「みんな仲良く」という重圧に苦しんでいる人へ。

人付き合いのルールを知り少しの作法を身に付けるだけで、複雑な人間関係の中で必要以上に傷つかず、しなやかに生きられるようになる処方箋のような本!
友だちは何よりも大切。でも、なぜこんなに友だちとの関係で傷つき、悩むのだろう。人と人との距離感覚をみがいて、上手に“つながり”を築けるようになろう。
「みんな仲良く」という理念、「私を丸ごと受け入れてくれる人がきっといる」という幻想の中に真の親しさは得られない! 人間関係を根本から見直す、実用的社会学の新定番書。
これでもう、「みんな仲良く」のプレッシャーとはさようなら。

 

【目次】
第1章 人は一人では生きられない?
第2章 幸せも苦しみも他者がもたらす
第3章 共同性の幻想―なぜ「友だち」のことで悩みは尽きないのか
第4章 「ルール関係」と「フィーリング共有関係」
第5章 熱心さゆえの教育幻想
第6章 家族との関係と、大人になること
第7章 「傷つきやすい私」と友だち幻想
第8章 言葉によって自分を作り変える

出版社からのコメント

本書は、もともとは2008年に社会学を専門とする著者が人間関係で初めてつまずきを感じる多感な年頃の中・高校生に向けて書いたものです。
他者との距離感についてもう少し敏感になることで、もっと豊かな関係を築くことができると説いています。
今では学生だけでなく、老若問わず深く共感する声が多数寄せられています。と同時に、初学者向けに社会学を紹介するテキストとしても定評があり、
中学から大学の課題図書や入試問題文としても繰り返し使われています。

 

【各メディアでぞくぞく紹介!】
日本テレビ「世界一受けたい授業」で又吉直樹さん紹介 2018.4.14OA
朝日新聞「売れてる本」で武田砂鉄さん評掲載 2018.5.19付
読売新聞夕刊「ひらづみ! 」で朝比奈あすかさん評掲載 2018.6.4付
産経新聞「話題の本」で紹介 2018.6.9付
週刊文春「ベストセラー解剖」 2018.6.14号
婦人公論「Bestseller ――ベストセラー散歩」 2018.6.26号で鵜飼哲夫さん評掲載
内容(「BOOK」データベースより)

友だちは何よりも大切。でも、なぜこんなに友だちとの関係で傷つき、悩むのだろう。人と人との距離感覚をみがいて、上手に“つながり”を築けるようになるための本。

著者について

1960年宮城県仙台市生まれ。仙台第一高等学校卒。89年東北大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程単位取得。東北大学文学部助手などを経て、96年宮城教育大学教育学部助教授、06年より同大学教授。16年より同大学副学長(学務担当)を兼任。専攻は社会学(社会学思想史・コミュニケーション論・地域社会論)。G.ジンメルやM.ウェーバーなど古典社会学の現代的な読み直しをベースとし、「“自分の問題”として〈社会〉について考えるための知的技法の追究」をテーマに、考察を続けている。著書『18分集中法――時間の「質」を高める』(ちくま新書)、『ジンメル・つながりの哲学』(NHKブックス)、『愛の本――他者との〈つながり〉を持て余すあなたへ』(PHP研究所)、共著に『社会学にできること』(ちくまプリマー新書)、『コミュニケーションの社会学』(有斐閣)、『いまこの国で大人になるということ』(紀伊國屋書店)、『はじめての哲学史』(有斐閣)など。2016年、没。

現在は、外部指向型から内部指向型に変わりつつある最中。でも、家庭によっては、未だに伝統指向型であり、この部分が数々の問題を引き起こしていると考えらえる。

つまり、友達との距離感にも家庭での伝統指向が当たり前であれば、反発しつつも外でも伝統指向型になりやすいはずだ。親が偉い、祖父母が偉い、父が偉い、先生が偉い、友達のあの人が偉い、先輩が偉い・・・まさに家庭での伝統指向が反映される結果に。

 

それと共に外部指向型も一緒に共存しており、親、友達、先輩からの行動を基準としている。そう考えると伝統指向も外部指向も円が重なっている。ただ、ここを理解しない事には、内部指向型には脱皮出来ないはずだ。

他人との関係性を理解したうえでの内部指向型でなければ、生きづらくなってしまう。それが青年期には事難しい。

それを普通の友達関係からティーンエイジャーの時に見いだせる人間は少ないだろう。

 

学校の道徳教育の前に。こういった勉強を生徒に教える事で、おそらく先生が成長するだろう。生徒も生徒で学ぶことで楽になる人がどれだけ多い事か。同調圧力がかかりやすい学校。

 

「自由はルールがないところでは成立しない」

「これさえ守ればあとは自由」

 

本書に出てくる非常に好きなフレーズ。これが若い時にあれば、どれだけ楽だったのかと個人的にも思う。

小学生の頃から大学まで週1コマ。「人間学」についてあるべきだと強く思う。生物学だったり、脳科学だったり、行動学だったり。色々なジャンルのミックスであるが、人が人としてそれぞれあるべき姿で小さな時から生きれたら。

それは素晴らしい事だと思うし、自分ももう1度生まれるなら、そういった社会に生まれてみたいものだ。

 

独自で学ぶことに一生をかける今の世の中には無理がある。

 

あと数年か・・・例えが古いところもあったし、もう少し内部指向型が進んでいく。2020年にはもう古い一冊の可能性あり。ただ、今は感心するばかり

 

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