「一流家電メーカー「特殊対応」社員の告白」を読んでの個人的な感想

一流家電メーカー「特殊対応」社員の告白一流家電メーカー「特殊対応」社員の告白【Amazon↗】

 

いつだったか督促OLの本を読んだ記憶があり、その関連しているか分からないが、手に取ってしまった一冊。督促OLとは、また違った切り口の話でこういう人達が無くなったら、人類としてもっと効率的な世の中になるんだろうなとふと思い。

それには、人間が人間を対応するのではなく、感情をぶつけても返ってこない機械やAIになる必要があるが、近い将来そうなってくる。結局、力を持たせてしまった根本を駆逐しない限り、同じ事が繰り返されるわけだが、昨今の忖度国会。文科省の息子口利き入学事件などに見られるように、それがクレームなのかお願いなのか、とにかくよく分からないが、パワーバランスがある限りやじろべえのように傾くわけで、それがデジタルに置き換わった時に新しい時代の幕開けに。

なるはずだろうと、今と言うかちょっと昔はどうだったのかと興味があり読んだ一冊。

 

内容紹介

その会社のパソコン事業部には、秘密裏に働く「特殊対応」担当がいた。「厄介な顧客」たちの、理不尽な要求の数々。知られざる「特殊対応」社員の悪戦苦闘の業務記録!重クレーマー、地元の有力者、会社に関連する要人、暴力団、新宗教などなど、扱いに慎重を要する厄介な顧客がかかえた、さまざまなパソコントラブルを解決する「特殊対応」社員たち。

・保険会社から盗まれた顧客情報を取り返し
・大病院の建設にかかわる壊れたハードディスクを復旧させ
・行方不明になった息子の手がかりを画像データから探しだし
・ネットは霊界とつながっているという教団の主張を退け
・来日した某国VIPのパソコンに埋められたスパイウェア半導体を見つけだす――。

無理難題なトラブルに立ち向かう社員たちの仕事は、一見華々しく聞こえるが、その実態は、顧客からの罵倒、軟禁、土下座の強要、そして見返りのない日々だった。

出版社からのコメント

もし、いま、かつての私のような仕事をしている人がいるのなら、一度立ち止どまって「あなたの仕事は本当に適正か」「あなたの働き方は本当に理にかなっているか」見直してほしいのです。仕事とは、誰のためのものなのか、なんのためのものなのか、人生にとって悔いることがないかどうか、考えてほしいのです。(「おわりに」より)

内容(「BOOK」データベースより)

その会社のパソコン事業部には、秘密裏に働く「特殊対応」担当がいた―。重クレーマー、暴力団、新宗教、海外VIP、利害関係者…「厄介な顧客」たちの、理不尽な要求の数々。知られざる「特殊対応」社員の悪戦苦闘の業務記録!

著者について

笹島健治(ささじま けんじ)
大手電機メーカーに約20年間勤務。おもにパソコン事業のサポート部門に所属し、豊富な知識と技術力を活かしてさまざまなユーザがかかえる多くのトラブルに対応してきた。その業務のなかでは、重クレーマーや要人、反社会的組織など、特別な配慮を要する顧客への「特殊対応」にも携わる。のちに異動し、IT関連のセミナーや研修の講師として全国各地で登壇。受講者数は延べ30000人以上になる。2016年退職。

 

まあ、本書に関して著者がはじめにで書いているが、暴露本でも何でもなく働き方について書いている。つまり、理不尽な顧客と理不尽な会社がどうなんだろうと。そういう事。ただ、申し訳ないがこれで死ぬ人もいるだろうし、病んでしまう人もいる。結果、多くの犠牲の上になりたつような仕事は、是正されてしかるべきと言う論調。

著者は、後悔していないと言うが同じ人間を作りたくないと言っている。ごもっとも。

 

お得意様だから無理を言っても聞く。これは非常に難しいが、多少のレンジであるならば聞いてしまう。気持ちは分かる。うちもお得意様に言われたら、多少のあれはしてしまうだろう。ただ、限度があるので「そこまで言うなら使わないで結構」と言うラインはある。ズブズブではない。

が、この担当者には、それがない。ミッションは、丸く治める事なのだから難しい。無下に対応し、さらにヒートアップすればミッション失敗。何日かかろうが治めなければいけない。そういう仕事。確かにきついし、修羅場もある。でも、そういう仕事。

 

こういう仕事がもちろん無くなれば良い。と思うのはやはりもっとも。

でも、やはり時間がかかるだろうと感じる。それにこの仕事が年収いくらか分からないが、700万を超えてこないと厳しいのかなとも感じる。メンタルの維持が大変すぎる。また、経験と知識も必要で多方面での交渉能力が求められる。休み多めで給料多め。こういう仕事に名前がしっかりつくと、プロフェッショナルが生まれるのに。交渉人のような。

 

心理学も行動学も学びつつ、民法と刑事も学び、製品やサービス知識と共に対応にあたる。まさにプロフェッショナルだと思うな~。たぶん、製品やサービスが変わったとしても知識を入れ替えれば対応出来るはず。

個人的には、本書を読んで負のイメージよりも、こういった仕事が未来に残りそうだなとも感じた。もちろん、無理難題に対応し、命の危険までさらされ、労働基準法を無視した働き方には問題がある。高プロ対象になるか分からないが、まさに高プロにうってつけの職業ともいえる。年収1,000万以上の高度人材にしか、これは務まらないだろう。

 

 

 

新書: 173ページ
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン (2017/11/11)
言語: 日本語
ISBN-10: 4799321951
ISBN-13: 978-4799321959
商品パッケージの寸法: 18.2 x 11.3 x 2 cm

一流家電メーカー「特殊対応」社員の告白一流家電メーカー「特殊対応」社員の告白【Amazon↗】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA