FIREする為の必要金額を考える~Vol.4~

FIREする為にいくら必要なのか?必要額を検討する前にパートナーはどの区分か?ルートは、何のルートで検討しているのか?によっても必要額が変わってくる。そして、あまり欧米のFIREの概念だと途中で発生するコストに関しては、書かれていない。それも踏まえて日本型FIREについて考えてみる。

FIRE出来る期間は自動で決まる

FIREで一番面白いのは、アーリーリタイアする日が計算により決まると言うことだ。簡単な計算式を下記に示す。全て月あたりの金額になる。

支出:Out(円/月)
貯蓄額:All
RE期間:FI(月)

All ÷ Out = FI

例えば、23歳、手取20万円、支出10万円だとする。大学の卒業祝いで100万円の貯蓄があるとする若者がいますぐFIREした場合、

100万 ÷ 10万 = 10か月

「これじゃただ貯金を食いつぶして、NEETみたいに暮らしているだけじゃないか」。そういう声が出てもおかしくないが、計算していく事から正しい金融・家計リテラシーを学ぶ機会になるのがFIREの特徴だ。

本当の意味での完全アーリーリタイアを目指し、FIREしたら2度と働かないつもりでやる。と覚悟したならば、このFI期間を65歳~70歳に設定すれば良い。上記の例で言えば、

70歳 – 23歳 = 47年 = 47×12 = 564か月

よって、1か月10万円の支出で564か月×10万円=5,640万円

が必要になる。5,640万円を貯金するのに、毎月10万円ずつ貯めると同じ期間の47年かかる事になる。ただし、貯蓄している最中に必要な期間も減っていく事から上記の期間割る2。つまり、今回の例だと半分にすると23年かかって、2,820万円貯蓄出来る為、46歳でFIRE出来る計算となる。

ここに途中で結婚、出産したり給料が増額したりする計算は入ってない。人生は、常に状況が変わるものだが、変化に応じて計算していくのもFIREに必要な仕事になる。変化が起こる度に計算しなおし、人生のお金を見つめ直す事がFIREの特徴でもある。

FIREする為に目標金額を算出する

一番重要な指標は、月単位の貯蓄率が一番重要だ。何故なら1,000万あなたが持っていたとして、それを3%の利回りで運用出来たとしよう。年間で30万円が運用によって増える事になる。ただ、これが100万円だったら年間で見ても3万円となる。

あなたにとって、年間所得を3万円なり30万円なり増やす事は、難しい事だろうか?例えば、アルバイトであっても3万円を年間で増やすのはたやすい。どこかの社員であっても年間30万なら何かしら残業すれば作れるだろう(仕事をしっかりやるべきだが)。

現時点での貯蓄率にもよるが、貯蓄率が1,000万以下の場合、運用は考慮せずに目標貯蓄額を貯める事だけにフォーカスしよう。勉強も含めて平行する人は、1,000万円までの運用方法について別記事にて紹介する。

ともあれ、1,000万すら貯蓄できないレベルでは、FIREは難しい。収入の問題もさることながら自分を律することが出来ない精神面。性格。無駄遣い。計算の弱さ。FIREする為の基本的な部分である為、FIREが頓挫するのは、こういった基礎的な部分である事も多い。
もしも、本気でFIREを目指すならまずは、1,000万。明確な目標数値を知りたいのであれば、計算してみよう。但し、あまりに遠すぎて「不可能だ。やめよう」とはならないように。FIREする為のテクニック的なものも多くあるためだ。

先ほどの例に出したように、23歳の人でも1人暮らしなら46歳でFIRE出来る。それまでに色々とあるだろうし、もっと早くFIRE出来る可能性もある。いずれにせよ、目標とする額を算出するのも良いがあくまで目安にしておこう。さらに、1,000万の貯蓄が無ければ、まずは1,000万を最速で貯める方法を考えていこう。

そして、1,000万を既に超えている人は、5,000万。5,000万オーバーの人は、1億を念頭に置いていこう。1億ある人は、既に勉強も努力もしてきている。知らない情報もあまり事から、突発的事態への保険を用意しておこう。

人生の予定外について

アーリーリタイヤを実現しようとすると、途中で結婚するのでは?子供が出来るのでは?リストラにあうのでは?怪我するのでは?病気になるのでは?など、色々とリスクが出てくるはずだ。これについても後述するが、良い事も悪い事も完全に想定しておくのは不可能だ。

それよりも重要なのは、今、今日、1日1日を最善で生きる事。それが一番重要だ。人によっては、毎日の1杯のスタバが無いと生きていけない人もいるだろう。これさえも切り詰めてFIREを達成していく。というイメージよりも、より前向きに人生を計画して、楽しみにながら幸せに生きていく事がFIRE島へのアクセス方法だ。

よって、FIREを目指すにあたり、貯める資産額もさることながら、予定外の事象についても「忘れよう」とまでは言わないが、そこにフォーカスすべきではない事をここでは言っておきたい。

コロナだって戦争だって震災だって。誰にも予想できない。ただ、そうなったらどうしようかという事だけは決められるかもしれない。どうするか想定する事は大事でも、それがあるかもしれないから諦める。というのは全く違うということだ。

例え、既に1億以上の資産がある人でも、この予定外の事態は厄介だ。その為、各予定外の出来事については、別記事でまとめる。

FIREしたい時期がずれてしまう事について

例えば、結婚したばかりで5年以内に子供が欲しい。そして、小学生低学年のうちにFIREして家族で暮らす時間を作りたい。と考えていたとする。この場合、完全リタイヤは不可能である為、期間限定のFIREをしようとなる。さらに、セミリタイヤをし、FIRE期間を最大化する戦術も検討する。

このようにタイミングがどうしてもずれる場合は、諦めるよりも短期FIREのプランを考えよう。育休なども絡めながら出来るかもしれない。もしくは、失業保険などその他の国の制度を使えるかもしれない。

FIREは、ルートも目的も期間も千差万別である為、自らモデルケースになるつもりで計画していこう。自分の人生にとって必要だと思えるFIREは、かけがえのない時間になるはずだ。その後の人生にも大きなよい影響を及ぼす事は間違いない。

まとめ

FIREする金額については、FIREの目的や期間によって異なる事を述べた。自分なりの予定や計画をフリーハンドで計算し、金額を把握する事であとどのぐらいの距離があるか分かる。

万が一、遠すぎて目がくらみそうな場合は、100万円、1,000万円とマイルストーンを区切っていこう。やっている人でも気付いたら達成できているケースが数多くある。

 

連載もの【日本式FIREのすすめ】

 

FIREとは?意味とアーリーリタイアについて~Vol.1~
5つのFIルート(経済的自立)~Vol.2~
FIRE時のパートナー区分4タイプ~Vol.3~
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